遠くにいても

仕事中に一通のプライベートメールが届いた。相手は昔、同僚であった人からである。彼女は数年前に退職し、子供が一人立ちできる年齢にも達したこともあって、昔から夢であった中国に渡って日本語を教える職業に現在携わっている。
一緒に働いていた時から彼女のパワフルさには驚くものがあったが私は彼女のそのざっくばらんな性格がとても好きだった。だから中国に行く話を聞いたとき正直とても寂しく思った。ちなみに彼女のだんな様は私と出会う前に他界している。一度、彼女のお宅に夕食をご馳走になった時に写真を見せてもらったことがあるがとても優しそうなだんな様だったのを記憶している。
彼女はたまに私のことを思い出してメールをくれる。遠くにいてもそんな心遣いができる彼女にやっぱり私はかなわないなと思ってしまった。