原爆跡地

大学院に入学する前の春休み、広島に一人旅行をした。
広島には大学の先輩がいたこともあり、その時初めて夜行バスに乗って行ったことを思い出す。
先輩の家に泊めさせてもらった後に一人で原爆ドームと慰霊塔、資料館をめぐった。原爆ドームを見たときその上空を見上げた。確か、原爆投下の目印となったのはこの建物だったからである。そしてその瞬間のこと考えてみる。しかしどんなに考えてみても想像できなかったが、多くの人が亡くなった事実はここにはあるんだということだけは実感できた。
その後、慰霊碑の前で黙とうし、資料館に入る。さらに原爆の現状の悲惨さを目の当たりにする。普通に生きていた人たちがなぜ命を落とさなければならなかったのかそれ考えると、今ある平和はこうした時代の礎があってこそのものなんだと感じるのであった。